リフォーム提案
お部屋の暖かさ逃げないで~
「暖かい家にするにはどうしたらいいの?」
今回は、失う熱量が最大の開口部の断熱について少しお話してみたいと思います。
住宅から逃げる熱の割合を全体を100%とした場合
天井からは5%、床からは5%、外壁からは20%、換気からは40%、窓からは30% の割合で逃げていきます。
窓や玄関などの開口部は、他の場所に比べて熱損失がはるかに大きく要注意です。
高い断熱・気密性能がある製品を使用し、位置や大きさも考える必要があります。
また開口部の中で熱損失が最も大きいのが窓で、窓はガラスと窓枠(サッシ)から成り立ちますが、それぞれに種類があり、断熱性能も異なるのです。
ガラスは「ペアガラス」(2重)と「トリプルガラス」(3重)があり断熱性能のう高いトリプルガラスは高価です。また、ペアガラスにガラスコーティングを施した「Low-Eガラス」はトリプルガラスと同等の断熱性能があります。
「※高断熱 LOW-Eガラス
室内側ガラスの乾燥中空層に接する面に断熱性と保温性に優れた特殊金属膜をコーティングしたペアガラスです。
日射を取り込みながら、暖房熱(遠赤外線)を室内に反射して部屋の暖かさを逃がしにくくしています。」
また窓枠には輪入りものの木製、プラスチック性(樹脂)、アルミ製があり、熱が逃げやすいアルミ製は北海道には不向きです。道内ではプラスチック製とLow-Eペアガラスの組み合わせが主流です。高性能の窓にしても壁や天井の断熱性能にはかないませんが、適切な位置に必要な大きさの窓を設けることで太陽光を室内に取り込み、自然エネルギーで暖房コストを削減できます。 そのほかに、眺望や開放感、通風などの大切な役割もあり、窓は家にとってとても大変重要なのです。